
『Gemini、NotebookLM、AI Studioで効率化
Google AI仕事術』
(武井 一巳)
翔泳社
2025年12月25日発売
¥1,980
新刊が出ました。
Googleが提供しているAIサービスであるGemini、Deep Research、NotebookLM、AI StudioといったAIサービスの使い方や、便利な活用法などを解説しています。
生成AIというと、OpenAIのChatGPTばかりが取り上げられますが、GoogleのGeminiはChatGPTにまったく引けを取らない、むしろChatGPTを凌駕する便利で賢い生成AIです。
この生成AIのGeminiと、Deep Research、NotebookLM、AI StudioといったGoogleが提供しているAIサービスの、使い方や便利な活用法、他のサービスと連携した使い方などを解説しました。
以下、本書の「はじめに」と目次を公開します。
ほんの数年前に登場した生成AIが、私たちの生活や仕事、ビジネスを大きく変えつつあります。生成AIは、パソコンやインターネットの登場に匹敵する、あるいはそれ以上の影響力を持つという見方をしている研究者もいます。
人工知能という言葉は、今から 70 年近く前の 1956 年に、米国ニューハンプシャー州にあるダートマス大学で開催されたダートマス会議で使用されたのが始まりとされています。
以 来、 何 度 か の AI ブ ー ム を 経 て、2022 年 に リ リ ー ス さ れ た の がChatGPTでした。生成AI、対話型AI、AIチャットボットなどさまざまな呼び方がありますが、実際には大規模言語モデル(LLM)を利用し、ユーザーの指示に従って文章やイラストなどを生成するAIです。
最初は今回のブームも、以前のブームのように一過性のものと思われていました。ところが実際に利用してみると、これまでのものとは違い、初心者でも簡単に使え、それなりの成果を得られることがわかったのです。
ChatGPTを皮切りに、いくつかの生成AIサービスが矢継ぎ早にスタートしましたが、そのうちのひとつが、Googleが提供するGeminiです。
Googleは生成AIのGeminiに続き、Deep Research、NotebookLM、AI StudioといったAIサービスを展開しています。テキスト生成AIから、高度なリサーチを支援するもの、AIを搭載したノートブック型ツール、そしてAIモデルのプロトタイプを作成する統合開発環境まで、Googleが提供しているAIサービスは多岐にわたっています。
テキスト生成AIに真っ先に飛びついたユーザーも、検索の代わりに利用してみたり、文章を生成させてみたり、ときにはイラストや短い動画を生成させてみて、AIといってもこんなものかとその限界を感じたユーザーも少なくありません。
一方で、生成AIを日常業務に取り入れ、仕事の効率化を進めたり、学習や研究に取り入れ、大きな成果を出しているユーザーもいます。生成AIやAIサービスを使いこなせなければ、やがて自分の仕事はAIに取って代わられると、危機感を覚えているユーザーもいるでしょう。
この両者の差は、何でしょうか。それはAIサービスをどう活用するか、そのノウハウの違いではないでしょうか。
生成AIをどう使うかは、もちろんユーザーの自由です。恋人代わりにAIに話しかけるといった使い方もあります。しかし、AIを仕事に活かし、業務を効率化し、生産性を高めるためには、それなりの準備や使い方が必要なのです。そのためのプロンプトの指定方法にも、工夫が必要です。
さらに、AIにどのようなことをさせたいのかによって、利用するAIそのものを替える必要もあります。
Googleからは、用途によっていくつかのAIサービスが提供されています。文章やイラストなどを生成させるGemini、さまざまな資料やデータを検索し、深い部分までリサーチして結果をレポートしてくれる Deep Research、データや書類を登録し、それらをもとにして回答を得るNotebookLM、やりたいことを指示し、それをコードで出力させてAIア プリを動作させられるAI Studio。
本書では、Googleが提供しているこれらの代表的なAIサービスの使い方を、詳しく解説しました。仕事からプライベートまで、どうAIを使いこなせばいいのか、AI時代を生きるすべての読者に、本書が参考になれば幸いです。
目次
Introduction Google AIをビジネスで大活用!
0-1 無料で使えるGoogle AI の基本サービス
0-2 Geminiならコードを生成させてノーコードで開発できる
0-3 効果的なプロンプトを書くコツ
0-4 Geminiではマルチモーダル機能が利用できる
0-5 カレンダーとGeminiを連携させれば、AIでスケジュール管理ができる
0-6 Deep Researchなら資料を収集して整理し、回答してくれる
0-7 Deep Researchで行う市場調査の発想と手法
0-8 NotebookLMを利用すれば、音声解説・動画解説も生成できる
0-9 マインドマップで情報を整理する
0-10 Google AI Studioを使ってAIを実装できるアプリを作る
0-11 AI Studioを使って仕事に必要な画像を作る
0-12 生成精度を向上させる構造化プロンプトとは?
0-13 AI Studioのコード生成機能を使ってコードを取得する
0-14 ドキュメントを丸ごと活用する
0-15 AI 関数の登場でスプレッドシートがもっと便利に
第1章 Google AIの基本
1-1 生成AIで仕事の生産性を爆上げする
1-2 知らずに活用しているGoogle AI
1-3 生成AIの基本的な仕組みとできること
1-4 AIでできること、できないこと
1-5 Google AIを使いこなす
1-6 検索から生成AIへ
第2章 Geminiで始める生成AI
2-1 Google AIの基本はGemini
2-2 無料版と有料版の違い
2-3 Geminiへのアクセス方法と初期設定
2-4 テキストプロンプトの入力方法
2-5 プロンプトのコツ(明確な指示、役割設定、制約)
2-6 AIの応答を理解する(再生成、修正指示)
2-7 マルチモーダル入力の初歩(画像や音声の活用例)
2-8 Geminiで日常業務を効率化する
2-9 メールの作成と返信(下書き、要約)
2-10 アイデア出しとブレインストーミング
2-11 Geminiを使った要約の基本操作
2-12 簡単な情報検索
第3章 Deep Researchでプロ級リサーチ術
3-1 検索とリサーチを使い分ける
3-2 Deep Researchの基本と使い方
3-3 AIによる情報収集のプロセス
3-4 情報源(ソース)の確認方法
3-5 Deep Researchの具体的活用法
3-6 市場調査と競合分析
3-7 業界トレンドの把握
3-8 旅行計画の立案と情報収集
3-9 特定テーマの包括的な学習
第4章 知識を整理するNotebookLM情報管理術
4-1 NotebookLMは「記憶するAI」
4-2 NotebookLMを使う
4-3 新しいノートブックを作る
4-4 マインドマップとテストを生成する
4-5 新しいノートブックとソースの追加
4-6 アイデアのブレインストーミングとアウトライン作成
4-7 新しいコンテンツを生成する(報告書、記事など)
4-8 会議レポートの作成と論文執筆サポート
4-9 プロジェクトにおける資料整理、企画立案
4-10 趣味や自己学習での情報整理術
第5章 Google AI Studioでノーコード開発
5-1 Google AI Studioの概要と役割
5-2 AI Studioへのアクセスと基本画面の見方
5-3 AI Studioを使ってテキストを生成する
5-4 チャットボットを作成する
5-5 APIキーの取得方法と管理
5-6 基本的なプロンプトの入力と実行
5-7 自由形式プロンプトと構造化プロンプト
5-8 AI Studioでコードを生成・利用する
5-9 コード生成機能の使い方
第6章 Google生成AIツールを連携させて生産性を最大化する
6-1 組み合わせれば、シナジー効果が生まれる
6-2 生産性を爆上げするワークフローのノウハウ
6-3 リサーチからレポート作成まで
6-4 ビジネス企画立案からプロトタイプまで
6-5 GeminiのCanvas機能なら視覚的にアイデアを整理できる
6-6 AIを利用したGmailのメール作成支援
6-7 ドキュメントでの文章作成・校正
6-8 スプレッドシートでのデータ分析支援
6-9 AI活用で業務効率を劇的に向上させる方法
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