Pottermore Shopには、ハリー・ポッターシリーズの電子書籍はDRMフリーで、さまざまなデバイスで読めると書かれています。そのデバイスのなかには、koboを始めとしてソニーリーダー、Amazon Kindle、iPhoneやiPadのiOSなどが並んでいます。また、iPhone/iPad/iPod touchではiBooksアプリで読めると書かれています。ただし、Kindle用は独自形式に変換するため、日本では対応していません。
ところが、実際にファイルをダウンロードしてiBooksに入れてみましたが、表示されるもののちゃんとページが読めません。ハリー・ポッターの各章を1ページと認識するためか、各章の扉と続く1ページを表示し、次ページを表示させようとすると次章の章扉が表示されてしまいます。
これでは本が読めませんから、仕方なくiPhoneでは青空文庫やEPUBファイルが読めるbREADERに読み込み、読んでみました。こちらは章扉とページが混同されることもなく、日本語訳が快適に読めます。
bREADERをインストールしたら、iPhoneとiTunesを接続し、iTunesのAppタブをクリックしてbREADERを選択。このbREADERの「書類』欄に、購入してダウンロードしておいたハリー・ポッターのファイルをドラッグ&ドロップ。 これでiPhoneのbREADERで、ハリー・ポッターの日本語訳が縦書きで快適に読めるようになります。
bREADER − 青空文庫 開発: INFOCITY, Inc. ¥350 |
もうひとつ、紀伊国屋Kinoppyを利用する方法もあります。これはちょっと面倒ですが、Kinoppyを使い慣れたユーザーなら便利ですし、Android端末などとも同期させられて、複数の端末で読み進めるのに便利です。
用意するのは、ハリー・ポッターの電子書籍ファイルと、紀伊国屋Kinoppyのアプリ。ただし、紀伊国屋Kinoppyアプリは、基本的には紀伊国屋のオンラインショップ「紀伊国屋書店BookWeb」で購入した本などをiPhone/iPad/Android端末などと同期し、各デバイスで本が読めるアプリです。どの端末で本を読んでいても、どこまで読み進んだかという栞が同期するため、複数のデバイスで電子書籍を読むのに便利です。
このKinoppyでは、前述したようにBookWebで購入した本を読むためのアプリですが、iPhone/iPadをiTunesと接続し、Appタブ画面でKinoppyに電子書籍ファイルを入れておくことで、まるで紀伊国屋BookWebで購入した本と同じようにKinoppyアプリで本が読めます。
しかもKinoppyは、EPUB3フォーマットに対応したため、ハリー・ポッターシリーズの日本語訳が縦書きでちゃんと読めます。本のページ開きも、日本語の本と同じく右閉じ右開きで読めます。
iPhone/iPadのKinoppyにハリー・ポッターのファイルを入れても、それだけではKinoppyの本棚に出てきません。そこでやったのが、Android端末のKinoppyにも入れておくこと。
Android端末にハリー・ポッターのファイルを入れたら、ファイルマネージャなどでこのファイルをタップ。するとこのファイルを開くために利用するアプリの選択画面が表示されますから、ここでKinoppyを指定します。これでAndroid端末のKinoppyでハリー・ポッターが読めます。
もちろんKinoppyはEPUB3対応なので、日本語版を縦書きで快適に読めます。
Android端末のKinoppyで、ハリー・ポッターが正しく読めることを確認したら、iPhone/iPadのKinoppyアプリで本棚の同期を行います。先にiPhone/iPadのKinoppyアプリにハリー・ポッターのファイルを入れておきましたから、これで本棚が同期され、iPhone/iPadのKinoppyの本棚にあらわれ、これをタップするとハリー・ポッターの日本語訳が縦書き右開きで読めるようになります(iPad版は不安定なため、お勧めしません)。
アマゾンのKindleストアでも、ハリー・ポッターシリーズが購入できます。
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