新型コロナウイルスの感染拡大にともない、このところZoomの利用者が急増しています。また、Zoomの利用者が増えることで、Zoomの安全性についてもいろいろと考察が進み、国によってはセキュリティやプライバシーを重視する政府機関では、Zoomを使用しないように、といった通達が出されたところさえあります。
Zoomの安全を脅かしているのは、たとえば「Zoom荒らし」や「Zoom爆弾」といったものです。これらの行為は、ミーティングやZoomを使ったオンライン授業に紛れ込み、やじを飛ばしたり、ポルノを流したりするといった嫌がらせです。
あるいは、Zoomでのビデオや会話のデータは中国のサーバーを経由して送受信されるため、データが覗き見されている、といった批判もあります。
これらの指摘に対してZoomを運営するZoom Video Communicationsはアプリとサービスを何度かアップデートして改善しています。たとえば、4月にはAES-GCMという現在最も信頼されている暗号方式をサポートし、また有料プランではどの地域のサーバを利用するかをユーザーが選択できるようにもしました。Zoomのサーバはカナダ、オーストラリア、インド、ヨーロッパ、日本・香港、アメリカ、それに中国などにありますが、ユーザーが選択できるようになって中国のサーバを使わない、といった設定が可能になったわけです。
Zoom社の取り組みとは別に、実はこれらの多くのZoom爆弾や嫌がらせといったものは、ミーティング開催者などの注意によって防げることです。Zoomを利用する上で、セキュリティ対策として次のような点に注意してください。
……続きはこちらで。
『Webミーティングのための
はじめてのZoom』
(武井 一巳)
2020年5月1日発行
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