とくにぼくの本は、早い話がPDFと同じで、ページレイアウトでリフロじゃない。そういう本の作り、つまり見開き単位で見せる作りの本のため、レイアウトが変わるリフロは現実味がない。この本は、10インチタブレットで開いてこそ意味がある。
それはともかく、Playブックスのウィジェットをホーム画面に置くと、なんとこれをタップすればPlayブックスのリーダーで開く。感覚的にはWindowsなんかのショートカットと同じようなもので、ホーム画面そのものが本棚になっちゃう。これが意外にいい。Playブックスの本棚画面て、実はあんまり使いやすくない。この点については、どのリーダーもおなじようなもので、もうちょっと工夫が必要だと思うけど、本の管理がしづらい。そこで、ウィジェットの出番。未読の本や、次に読みたい本なんかをウィジェットでホーム画面に並べてしまうと、自分がいま何に興味があるのかさえわかっちゃう。あるいは、読み終えた本を並べておくとか。読書には不要だとは思うけど、それでもある種の達成感が得られて、何となくうれしくなったりする。読み終えた本棚をみて、満足感を得るのと同じ。
このウィジェット、なぜかNexus7にしかなくて、Androidスマホには入ってこない。タブレット用なのかな。そんなわけで、ホーム画面を何ページ分か増やし、それを本棚ページにする、なんてのもいいなあ。そのためには、Google Playブックスにもっと頑張ってもらわないとダメだけど。
リーダーの本の管理については、専用リーダーはKindle とkoboしか持ってないが、koboはもう管理するという概念を持っていないのではないかとさえ思う。トップ画面で5冊、直近に読んだ本の表紙を表示してくれる。もちろんこれではまったく不足だから、ライブラリから「本」を選ぶと、メモリに入っている本を表示してくれる。最近読んだ順、書名、著者名、ファイル形式順のいくつかでソートできる。ただし、本の管理としてはこれでも不便だ。著者名順で、しかも発刊順にする、なんてことができないと延々とページを送ることになる。koboではこのページ送りが、嫌になるくらい遅いのだ。
もちろん、ライブラリを「本棚」表示にすることもできる。これは自分で「本棚」を作って、ここに本を入れておく。分類するのと同じ。発売からしばらくは、日本語の本棚を作ってMac版で同期すると、本棚がすべて文字化けするという不具合があったが、ちょっと前のアップデートで何とか解消された。本棚は、ぼくは作家名の本棚を作って分類している。だが、分類できない作家もいたり、1冊しかない作家もいたりで、この分類は同じ作家の本を何冊も持っているときに機能するが、そうでない場合は別の分類のほうがいいかもしれない。いや、そもそも本を分類するのに、入っている本の一覧を表示し、ここで本を指定して分類するわけだが、分類しても一覧から消えてくれるわけではない。どの本をどこに分類したのかがわからない。だからわかりやすい作家本棚なんてことになるんだけど、これじゃ本の管理ができない。このあたり、koboのソフトを設計したプログラマって、本をあんまり読まないか、読んでも分類したり、再読したり、自分の蔵書から本を探したり、つまりは本好きじゃないんじゃないかとさえ思えてくる。
Kindleはどうか。ぼくの手元にあるKindleは、第2世代と第3世代のもので、まだPaperwhiteが届いたわけじゃないけど、たぶんデータの扱いは同じではないかと思う。Kindleでは、メモリ内の本の一覧を、パソコンなどのファイル管理と同じように、フォルダとファイルで表示してくれる。フォルダは自由に作成でき、フォルダに分類した本は一覧からフォルダのほうに移動する。実際に移動するわけじゃなくて、場所の情報が書き込まれているわけで、ぼくが持っている日本語未対応のKindleでは、日本語のフォルダを作成すると見事に文字化けした。しょうがないから、設定ファイルをエディタで開いて、日本語のフォルダを作成し、このファイルをKindleに戻すことで、日本語フォルダを機能させている。本は、直近に読んだものが上のほうに表示されるが、コレクション(フォルダ、本棚のこと)、著者、タイトルなどでソートして並び順を変更できる。日本語の場合ちょっとソート結果が思わしくないから、著者名などをローマ字で設定しておくと吉。
koboに比べて、Kindleのほうがまだ書籍管理という概念を持っているが、しかしなあ、これでも不足だよね。できれば背表紙を表示して、手動で入れ替えができる、なんてシステムがぼくは欲しい。蔵書の管理がちゃんとできるようになって、初めて電子書籍が生活のなかに根付いていくのではないか、なんて思ってたりもする。
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