2011年8月26日金曜日

どの端末からもテキストが共有できるSimplenote


異なる端末間で、テキストを共有したいことは多い。
たとえば、Windowsマシンで書いていた原稿をマックで開いたり、PCで作成しているテキストをiPhoneやiPadで開いたり、そしてiPhoneで作成していたテキストをAndroid端末で閲覧したり。

利用している端末を1つに絞りゃあいいじゃん、というのはナシ。ブログ記事や原稿は、基本的にはPCで作成するけど、これを外出時にiPhoneで見たり、ベッドのなかではiPadで変更したいこともある。最近はAndroid携帯を持ち歩いているから、外出先でちょこちょこ直したい、なんてこともある。

テキストを共有するのには、いろいろな方法が考えられる。メールで送受信したらいいじゃんとか、もうちょっと上手く共有するなら、Gmailの下書きで保存しておけばいい、という方法もある。
Gmailの下書きメールなら、どの端末からアクセスしてもテキストが閲覧できるし、その内容を書き換えることも可能だ。


あるいは、Googleドキュメントを利用するというのも手だ。iPhoneでもiPadでも、あるいはAndroid携帯でも、Googleドキュメントの読み書きが可能になったため、テキストを共有するのが実に便利になった。

だが、ぼくが日常的に使っているのはSimplenoteという、その名のとおりのシンプルなクラウドサービス。メールアドレスでアカウント登録すれば、誰でも無料で利用できるようになる。

Simplenoteの機能は単純だ。ログインして、テキストを作成するだけ。文書内に画像を貼り付けたり、フォントを変更したり、文字サイズや色を変更する、なんてことはできない。文字通りシンプルなテキスト。つまり、いつも書いている原稿とまったく同じテキストファイル。
原稿は、もう長いこと秀丸エディタで書いてきたから、まったく同じ感覚でSimplenoteで原稿も書ける……ウソ。マクロが使えないから、まったく同じ感覚というわけじゃないな。

作成したテキストには、タイトルを付けて保存する。タイトルは付けなくてもいいけど、この場合はテキストの1行目に書いた文章がタイトルになる。そんなテキストが、何本も作成できる。1つのテキストに保存できる容量は、ヘルプにもとくに記載されていない。
実際にやってみたら、単行本1冊分、つまり400字詰めで400枚分くらいは1つのテキストとして保存できた。実際には章ごとに分割して書いていくから、こんなことはやらないけど。
作成できるテキストの本数は、これも制限がない。「システムが許す限り」と記載されているが、100本や200本は楽勝。

つまりSimplenoteは、ほぼ無制限にテキストの作成・保存が可能なクラウドサービスなのだ。

たくさんのテキストが作成・保存できるから、目的のものを見つけやすいよう、各テキストにはタグを付けて分類しておくこともできる。タグを指定すれば、タグの付けられたテキストだけが一覧表示される。すべてのテキストを対象に、検索も可能になっている。

それだけなら驚かない。Simplenoteが便利なのは、それがWindowsでもMacでも、さらにiPhoneでもiPadでもAndroidでも、まったく同じように利用できることなのだ。つまり、どの端末からもテキストが閲覧でき、なおかつ編集や新規作成が可能な点だ。
基本的には、ブラウザで利用する。Simplenoteにアクセスしてログインすれば、すぐにテキストの作成・編集ができる。


だが、ぼくはWindowsではResophNotesというアプリを利用している。ブラウザで利用するより画面が大きく、表示されるフォントやそのサイズなども細かく設定できる。基本はシステム常駐だから、ワンクリックで即座にテキストの作成・編集が可能になる。

Mac OS XではJustNotesを使っている。Macではあんまり原稿を書かないから使う機会も少ないが、ときどき原稿を確認したり、ちょこっと直しを入れるなんてときに便利だ。


iPhone/iPadでは、Simplenoteを使っている。

Simplenote(無料)

Simplenote 3.1.7
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料
更新: 2011/06/11
iPad 互換 iOS 3.1.3 以降が必要


iPad


そしてAndroidではAndroNoter(無料)を使っている。


いずれのアプリでも、Simplenoteのアカウントとパスワードを設定すれば、すぐにSimplenoteにアクセスしてテキストの作成・編集が行える。

が、実はそれだけではない。Simplenoteにアクセスしてテキストを同期すれば、オフラインでもファイルの編集や作成が可能なのだ。編集箇所や新規作成したテキストは、オンラインになれば自動的にSimplenoteと同期されるため、オンラインでもオフラインでもテキストの作成・編集が行える。

原稿を書いたり、ブログの記事を書いたりする場面を考えれば、このSimplenoteがどれほど便利かわかるというもの。パソコンでもiPhone/iPadでも、そしてAndroid端末でも、いつでもテキストが扱えるSimplenoteは、自宅や編集部や街の喫茶店で原稿を手書きしていた頃を思い出させてくれる。これさえあれば、原稿はどこでも書けるようになるのだ。書かないけど。

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