下り最大150Mbps、上り最大50Mbpsという4G Wi-Fiルーターですが、SIMフリー、つまりデータ通信用のMVNOのSIM、いわゆる格安SIMが利用できるWi-Fiルーターです。
これまで出先などでは、LTE対応のNexus 7(2013年版)を利用していましたが、その後iPad mini RetinaディスプレイのWi-Fi版を使うようになって、出先などでは公衆無線LANまたはNexus 5によるテザリングなどで利用していましたが、わりと面倒。Nexus 7に入れっぱなしのSIMも無駄だし。
というわけで、Nexus 7で利用していた格安SIMを活かすべく、SIMフリーのWi-Fiルーターを購入したわけです。
MF98Nは、SIMフリーというだけでなく、5,000mAhのバッテリーを積み、最大約640時間の待ち受け、約12時間の通信稼働が可能になっています。しかも、最大32GBのmicroSDカードを外部メモリとして使用可能です。
その分、若干本体が大きめではあるのですが、外部バッテリーの代わりにもなることを思えば、かなり理想的なWi-Fiルーターといえるでしょう。
SIMフリー、つまりMVNOのSIMが利用できますが、そのためには通信設定が必要になります。これがちょっとわかりづらい。本体にMVNOのSIM(大きさはマイクロSIM。ナノSIMにアダプターを載せて使っています)を挿入して電源を入れても、SIMに合わせた通信設定が行われていないため、そのままでは通信できません。そこでMF98Nとパソコンを無線LANで接続し、パソコン側から設定を行います。
MF98Nの電源を入れたら、パソコンの無線LANの設定で、一覧からMF98NのSSIDを指定します。パソコンとMF98Nが接続されたら、ブラウザを起動し、アドレスバーに「http://192.168.0.1/」または「http://m.home/」と記入して接続します。これがなかなか繋がらなかったのですが、何度かトライしてみると繋がりました。MF98NはDHCPで接続する機器に自動的にIPアドレスを割り振っていますから、パソコン側でもDHCPを利用するよう設定しておくと、すんなり繋がるようです。Wi-Fi接続を静的IPアドレスに設定しているときは、MF98Nと接続するのが面倒なようです。
ブラウザでMF98NのIPアドレスを指定すると、ログイン画面があらわれます。ここにパスワードを入力してログインします。初期設定では「admin」になっています。
設定画面にログインすると、デバイス情報の画面が表示されます。現在のMF98Nの状態が表示されていますが、SIMをセットしたばかりのときは、この画面上部の「設定」をクリックして設定画面に入ります。
この画面では、利用するSIMの通信設定を行いますが、「かんたん設定」をクリックし、画面の指示にしたがって必要事項を設定していくこともできます。また、「ネットワーク」を指定し、ダイヤルアップ設定を手動で行うこともできます。
また、APNを選択したら、APNによってはAPNやユーザー名、パスワードなどを記入する必要のあるものもあります。たとえば、IIJmioなどはほぼすべて同じユーザー名とパスワードで設定できますが、OCNモバイルONEは個別のユーザー名とパスワードが必要になる、といった具合です。
APNの設定が終わったら、「適用」をクリック。これで挿入したSIMのAPN設定が正しければ、MF98Nと端末をWi-Fi接続し、MVNOのSIMでインターネットが利用できるようになります。
MF98Nは、同時に14台まで端末を接続でき、スマホやタブレット、それにパソコンなど複数の端末を出先に持ち運ぶようなときも、同時にすべての端末でネットに接続できて便利です。当分、MVNOの格安SIMを、このMF98Nで活用してみようと思います。
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