・Kindle Paperwhite Wi-Fi版
・Kindle Paperwhite Wi-Fi+3G版
・Kindle Fire
・Kindle Fire HD(16GB)
・Kindle Fire HD(32GB)
どのKindleにしようか迷ってる方もいらっしゃるようですが、これはもうどんな用途で利用するかよく考えてから選択しないと後悔します。
まず、PaperwhiteかFireかFire HDか。
Paperwhiteはモノクロ16階調で、当然カラーの電子書籍はグレースケールでの表示。内蔵型ライト(フロントライトで、バックライトではない)で美しい表示です。活字中心ならベストの選択といっていいでしょう。
FireとFire HDは、Androidをベースにアマゾンが独自カスタマイズしたOSを搭載。FireとHDの違いは、ディスプレイの解像度。HDにはHD LCDが採用されています。細かな違いはいろいろありますが、アマゾン仕様で若干制限があるAndroidタブレット、と理解しておいていいでしょう。本を読む以外の、たとえば音楽を聴くとか動画を見るとか、ネットにつなぐとか、そんな要素も楽しみたければ、FireまたはFire HDの選択ということになります。
今回出してきたKindleで、唯一残念なのが、すべて7インチサイズだという点。iPadに代表される10インチタブレットと、今回のような7インチタブレットを比較してみると、表示面積に大きな違いがあるんですね。
これは久住 昌之 (著), 谷口ジロー (イラスト)の『孤独のグルメ【新装版】』を、iPadのKindle for iPadとNexus 7のKindle for Androidで表示させてみたところです。
どちらも当然ながら、ちゃんとページが表示されています。
ところが悲しいことに、ページをそのまま表示させると、10インチでは台詞がギリギリ読めるのですが、7インチでは読めない。読める読者もいるでしょうが、老眼2.0では7インチをそのまま読もうと思うと、15分もしないうちに眼が痛み出し、頭痛がしてくる。10インチでもちょっときついんですが、それでもなんとか頭痛がしない程度には読み進められる。
そんなわけで、7インチ版ではページを拡大して読むことになります。10インチ版と同じ程度の文字の大きさまで拡大すると、こんな感じです。
1ページに表示する情報が、す、少ない。しかも何度も画面をあちこち移動しなければならない。移動しているうちに、つい誤って次ページに行っちゃったり戻っちゃったりしちゃう。読むより操作そのものにイライラします。
つまり、読書の中心がコミックだというユーザーは、これはもう実際に7インチタブレットで表示させてみて、読めるかどうか自分の目で確認してからのほうがいい。
一方、活字中心の読者なら、7インチのほうが手軽でしょう。PDF形式の電子書籍でないかぎり(Google Booksなどではこの形式も多い)、Kindleのものなら活字本はKindle形式。リフロといって、文字サイズが変更できるのです。わりと大きめに設定しても、7インチで十分な情報量になります。しかも10インチに比べて小さく、軽い。新書、あるいは四六版感覚で持ち運べるし、読み進められます。
ぼくが電子書籍の自炊に懐疑的なのは、PDFは拡大縮小が可能ですが、それでは本を読むことに没頭できないこと。自炊するにしても、Kindle形式やEPUB形式にこだわるのは、リフロで読みたいから。
しかも、ぼくは読書の95%ほどが活字本ですから、今回購入するKindleは、Paperwhiteしかない。Fire HDも注文したけど(泣)。
7インチと10インチでは、見た以上に大きな差があります。ただ、活字から電子書籍に移行するとすれば、やがて電子書籍向きのレイアウトや見せ方が生まれてくるでしょう。それが新しいメディアとして出現・定着するのは、まだ5年ほどは待つことになるだろうな、などと遠い目で思ったりもします。
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